4月頃から、僕ともう一人の二人のメンバーでウェブサービスの開発をしていて、完成間近だ!
コミケ終了後の8月15日にβ版をリリースする予定。
くだらないことがやりたかった。
「便利」とか「最適」の追求は、放っておいても誰かがやるので、そういうのとは違うことがしたかった。
そして、「くだらないこと」をやるためにも、強い意志と明確な設計が必要なんだということが、身にしみてわかった。
サービス名は「Webgeki(ウェブゲキ)」。
ウェブ上で論戦をして、勝敗をつけて遊ぶサービスだ。
オンラインでできるディベートのゲームみたいなものと考えてもらえればわかりやすいと思う。
ただ、ディベートと違うのは、ユーザーが勝敗の判定をする側の「ジャッジ」としても参加できることと、「運動と瞑想どっちが健康にいいか?」みたいなふざけたものも含めて論戦のテーマが何でもアリということだ。
開発中の画像だけど、イメージとしてはこんな感じ。
詳細はリリースしたときにちゃんと書くし、ウェブゲキのサイト自体にもしっかり遊び方は書いてある。
技術的な面では本場に大きく遅れをとる日本のインターネットが、唯一他より優れていると言えるものが、「場所」だと思う。
なぜそうなったのか。現実世界の抑圧が強かったからなのか。
それはわからないが、「2ちゃんねる」や「フラッシュ倉庫」をはじめとして、日本のインターネットは、独特の空気を醸し出す「場所」を生み出し続けてきた。
そして「ウェブゲキ」も、インターネットの「場所」をつくりだすことを目指している。
何のための「場所」なのか? なぜネットにそのような「場所」が必要なのかと言うと、リアルではできないことがしたいからだ。
議論とか言い争いみたいなことは、世間の目や人間関係が気になる「リアル」でやろうとしても、なかなか難しい。(特に日本においては。)
ネット空間であれば、原理的には、身分も立場も関係ない論戦が可能なはずだ。
しかし、今のネットで議論(や喧嘩)をするような人は、ネットの住民にさえ「うわぁ……」という目で見られがちだ。
ちゃんと議論できる「設計」が存在しないから、まともな人がやろうと思わないし、何らかの結果が積み上がっていくこともない。
今のネットは「言いっ放し」の世界だ。誰かに何か言われたときに、それを返す義務はないし、議論なんて成り立たないものだとみんなが諦めている。
そして、声の大きい人や、極端なことを言ってはばからない人達が、大手を振っている。
だからこそ「設計」が必要だった。ユーザーがまともに議論したいと思える設計が。
ウェブゲキは、論戦に勝ったり、勝敗の判定をうまくこなすことで、ランクが上がっていく。
スプラトゥーンのガチマッチの仕組みと同じようなもので、上のランクに進むほど、バカや地雷とマッチングしなくなり、まともな議論が成り立つようになっていく。
僕は、自分の書いたことが他者にどう受け取られるかとか、どういう評価をされるか経験してみるのって、(その内容の程度に関わらず)けっこう大事なことだと思ってるんだよね。そして、それが可能な場所をつくりたかった。
現実では不可能な「論戦」ができる場所、「言いっ放し」で終わらないような場所を、つくろうと思って、今までやってきた。
その成果が、一週間後にリリース予定の「Webgeki(ウェブゲキ)」だ!
まあ完成してから言えよって話だと思うんだけど、とりあえず告知ということで。
まだやらなきゃいけないことがたくさんあるので、一週間後のβリリースに向けて頑張るぜ!