みんなマックスむらいは知ってるよね?
ユーチューバーとして大ヒットする以前から「AppBank」というウェブサイトはかなりの存在感を放っていた。月間1億PVのサイトで、開設が2008年とわりに歴史がある。
もともとはアプリを紹介するサイトで、今もやってるんだけど、PVの比重はソシャゲ攻略に移ってきてるだろうと思われる。ソシャゲは金が動くし検索需要もあるから当然だろう。ただ、今のアップバンク人気は、ウェブサイトよりもYouTube動画に拠っているところが多い。マックスむらい自身、動画を見る層とサイトを見る層はまったく違うので両方やっていると言ってる。

YouTubeで食べていく 「動画投稿」という生き方 (光文社新書)
- 作者: 愛場大介(ジェット☆ダイスケ)
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/08/07
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ただ、アップバンクはマックスむらい個人ではなく、あくまで企業でやっているのが特徴だ。個人が好きでやってていつの間にか人気になったというよりも、アプリ紹介企業の一つの事業としてここまで人気になったこと、今も企業という組織で動画を投稿しているのがすごいところだと思う。
パズドラとかモンストなどスマホゲームをやってるイメージだけど、他にも色んな企画の動画を撮ってる。中でも僕が大好きなのが旅ロケ動画。今の小中学生の入りたい企業ナンバーワンは間違いなくAppBankだろう。
【旅】ヒカキン×マックスむらい×マミルトン 鎌倉ぶらり旅!
最初の旅ロケ動画でヒカキンとアップバンクのコラボ。小中学生の反応がウケる。マミルトンかわいいよマミルトン。
【富士登山】「富士山へ出発!無事に帰って来れるのか!?」
アップバンク御一行で富士登山。超楽しそう!見てるだけで楽しい動画!
【旅】北海道で大波乱【マックスむらいどうでしょう】
北海道ロケ。水曜どうでしょう好きなんだなあ。最後は藤村Dと対談までしてるし。
【旅ロケ】奥能登バトルロード 〜マックスむらい社長引退の真実〜
石川県の奥能登。能登麻美子の能登なんやで!マックスむらいこと村井智建、アップバンク設立者で現社長の宮下泰明の出身地が石川県。いしかわけんみんの誇りですな。社長の座を賭けたバトル!!
マックスむらいだけではなく、マミルトン、はかはしくん、社長の宮下さん、まおちゃんやコスケや編集のりおなりなど、会社としてやっているからこそ、個人の投稿とはまた別の楽しげな感じが出てるんだと思う。変に媚びないのが良いんだよね。喋りの上手い奴や美男美女を集めているというわけではなく、あくまで自然に会社として動画コンテンツを作ってる感じ。
多分、メンバーを採用するときに動画の適正がある奴を必ずしも選んでないだろう。本業であるサイト制作のSEOライティングができる人とか、アプリやゲームに詳しい人中心だと思う。動画見てて「こいつコミュ症だろwww」って人もいるからね。
事業のコンテンツ化は有効な戦略だろうか?
アップバンクはもともと娯楽に近いものを扱っているだけあって、ゲーム実況動画などを撮り始めたのは自然なことかもしれないけれど、これから起業したり事業を起こすにあたって、動画にしてその過程をコンテンツ化するのは有効な戦略かもしれないと思った。
何か新しい事業を始めたいなら、その過程自体をコンテンツとして打ち出すというやり方は、本業の宣伝にもなるし、色んなところで協力を得られるかもしれない。やろうとしていることが真っ当であればあるほどそうなるだろう。
お固い業界でもコンテンツを意識しているところは多い。僕が注目しているのはオンライン販売の保険事業「ライフネット生命」だ。保険なんて差別化できる要素がないから、なるべく人件費や諸費用を抑えて保険料を安くしながら、コンテンツを打ち出す形で認知度を高めようとしてるんだと思う。
動画投稿をしているわけではないんだけど、他の企業を巻き込んで色んな企画を展開している。
大阪都構想住民投票などを見ていても思ったけど、何かの主張を打ち出すのは簡単で難しい。老人とか既得権とか若者とか改革とか、わかりやすい対立軸に回収されるような言葉をいくらばら撒いたってしょうがない。
何を主張するにしても、ベースにはポジティブなものが必要だろう。人を不快にしない範囲でとりあえず楽しくやる、楽しそうにやる、見ている人を楽しくする、というのは、最も力を持つ主張かもしれない。それを政治とか社会問題の分野でやるのはかなり難しいだろうが、もし成功すれば革命的だ。
もちろんゲーム作ったりとか農業やったりみたいな事業でこそ、その過程を動画にしてアップするというのはますます有効な戦略になる。それなりの度胸と覚悟も必要だろうけどね。
カメラだけじゃなく動画編集も勉強したほうが良さそうだな…。
関連項目