しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

本の感想

「学校」と「企業」が成功しすぎた日本

日本は、「学校」と「企業」が似たようなシステムになっていて、この二つが一時期めざましく成功したことがあった。もちろん今はそれが足枷になっているので、これからうまい手を打てなければ後に「失敗」として記録されることになるのかもしれない。 日本に…

初めて池上彰の本を読んだ!

オフェンスに定評のある池上こと池上彰さんは今や知らない人がいないくらい有名だよね。僕が高校生くらいのときにヒットしだした記憶があるけど、選挙番組の司会を務めるという謎の権力を発揮してるし、テレビ業界ではかなり力のある人なのかな。僕はあまり…

消費と政治は結びつくのか、『フード左翼とフード右翼』について

速水健朗『フード左翼とフード右翼』を読んだ。良い本ではなかったけど、この本のテーマになっている考え方自体は非常に興味深い。それは、何を買うか選ぶことがそのまま政治意識の表明につながるという視点だ。 数年前に、2ちゃんで花王などの商品の不買運…

反グローバリズム派の言い分

この頃盛んに「グーローバリデーションの危機」という議論がされるが、「危機」と叫ばれるほど支配的になったイデオロギーにもかかわらず、上手くいっているとは言えない現状がある。「グローバリズムが世界を滅ぼす」という本では、反グローバリズム派の論…

『日本の文字』の特徴を知ろう

普段はずっとキーボードで文字書いてるけど、いざ筆をとって書かざるをえない場面になると簡単な漢字を思い出せなくて困ったりするよね。キーボードと漢字変換機能がなければどれだけパフォーマンスが落ちるのかを思い知らされる。 ブログなんかをやってたら…

【里山資本主義】は現実的なのか?

里山資本主義…不思議、なんだか懐かしい響き。人間の価値をも金に換算するマネー資本主義から脱却して、自然と共に生きる本当の「豊かな暮らし」を勝ち取ろう!という話だ。 『土に根をおろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。』…

子供の「しつけ」は親がするものなのか?

ツイッターのタイムラインで、あるつぶやきを見た。モザイクをかけて転載するが、つぶやいた個人がどうこうという話ではないことに注意。 内容自体はありがちなものだし、別に問題になるものでもない。ただ看過できないのは、リツイートとお気に入りの数だ。…

与那覇潤【中国化する日本】と「大きな話」

大きな話をするのが難しい時代だと思う。最先端の専門性はどんどん高まってるし、細かいところに注目しても深い議論がある。与那覇潤「中国化する日本」は、日本人の歴史観を見直そうという本だ。読んでみた感じ、たしかに「新しい視点」を提示することには…

日本の雇用は「身分制」

日本型雇用の大きな特徴は、職務のない雇用契約だ。日本の会社では「職務」という考えが希薄で、かわりに「所属」がある。欧米では仕事と賃金が対応している「ジョブ制」だが、日本の会社は所属内の地位によって待遇が決まる「メンバーシップ制」と言える。 …

日本と欧米の雇用システムと問題点

日本って本当に変わった国だよね、と、濱口桂一郎『新しい労働社会』と『日本の雇用と中高年』を読んで思った。本書はEUなどと比較しながら、日本の労働、雇用制度の問題点を指摘する。わかりやすい雇用システムの対比として、欧米は「ジョブ型社会」、日本…

現代の戦争について【情報と戦争】

1990年代から2000年代初めにかけて起こった戦いで実証されたことだが、「きわめて効率の良い軍隊」というものが可能になった。少数精鋭の、数少ない兵器や兵士でも軍事上の目的を達成でき、最先端の技術が戦力を著しく左右するようになる。 江畑謙介『情報と…

『若者を見殺しにする日本経済』に見る絶望感

原田泰「若者を見殺しにする日本経済」を読んだ。本書の主旨を一言で言えば、若者のためには日本経済の成長が不可欠で、そのために構造改革と金融緩和をやるべき、ということになる。もっと言えば、景気が良くなれば問題は解決すると主張している。 本書の主…

石岡良治『視覚文化「超」講義』を読んだ

最強の自宅警備員、石岡良治さんの単著がついに出た!!ニコ生PLANETSに出てくる大人気の無職。でも大学の教授とかしてた時期もある。ユリイカや現代思想に寄稿したり、翻訳をやったりしてたらしいけど、活字を読んだのはこの本が初めて。 John Hathwayの表…

1日1冊本を読む僕がおすすめの小説を10冊選んだ

おすすめの小説を10冊紹介していきます!!1960年以降から最近までの日本人作家の作品を選びました。古いものから順番に並べていきます。面白い小説や読み応えのある小説を探している方、よろしければ見ていってください!! 砂の女 1962年、安部公房 砂の…

アーキテクチャの生態系

日本のウェブ社会についての分析、考察など、2008年に書かれた有名な本。著者は慶應SFC出身の濱野智史。「前田敦子はキリストを超えた」の著者で、AKBの推しメンは島崎遥香。(wikipedia参照) アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか 作…

チョコレートの世界史

副題は『近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石』。作者は翻訳家ではない武田尚子さん。カカオ豆まで遡り、チョコレートの誕生から近代化までを、当時の社会情勢、クエーカー教やロウントリー社などにも絡めながらたどっていく。文献にもしっかりあたってい…

生命保険のカラクリ

作者はライフネット生命の代表取締役、岩瀬大輔さん。ライフネット生命は宣伝打ちまくってるからよく見る。四大生保(日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)に見られるように、日本において生命保険業界はめちゃくちゃ力を持ってる。保険という公共…

おどろきの中国

おどろきの中国 (講談社現代新書) 作者: 橋爪大三郎,大澤真幸,宮台真司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/02/15 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (28件) を見る 中国は、統一された時期がとてつもなく古く、その規模が国…

就活のコノヤロー

久しぶりに薄っぺらい本を読んだ感じがする。著者は石渡嶺司さん。就活関連の本を出してそれなりに売れているらしい。日本の就職活動は色々といびつな部分があって、それを風刺したりルポしたりするだけでこんなに本が売れるなら楽な仕事でいいなあ、とか思…

謎と暗号で読み解くダンテ『神曲』

ダンテの『神曲』については、松岡正剛が、『神曲』の構造をコンピューターによってシステム化できるんじゃないか、というようなことを書いていたのを見たことがあって、本書を見たときにはそういう部分に対する期待があった。だが『謎と暗号で読み解く』と…

プラトン入門

文系の学問をある程度真面目にやろうと思えば、まず始めに取り組むのがプラトンやアリストテレスだろう。『プラトン入門』だけでなく、ちくま新書の入門シリーズはどれも良書だと思う。久しぶりに読み返してみるとすごく面白かった。著者は竹田青嗣さん。現…

新・百人一首

「小倉百人一首」は、日本人なら誰もが知っている通り、藤原定家が京都の小倉山で、百人の歌人の和歌を一人一首ずつ選んでつくったものだ。藤原定家以外にも「百人一首」を試みた人はいたが、普通「百人一首」と言えば定家の「小倉百人一首」のことを言う。…

生物と無生物のあいだ

生命が「動的な平衡状態」にあることを最初に示した科学者はルドルフ・シェーンハイマーだった。私たちの身体のありとあらゆる部分、臓器や組織だけでなく、一見固定的な構造に見える骨や歯ですらも、貯蔵物と考えられていた体脂肪でさえ、常に分解と合成が…

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

フランツ・リストの名前は、村上春樹の小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」で初めて見た。その後、フランツ・リストを検索して、ユーチューブで「巡礼の年(ル・マル・デュ・ペイ)」を聴いた気がする。 リスト:《巡礼の年 第1年スイス》 S 1…

ふしぎなキリスト教

もし、キリスト教の「わかっていない度合い」を調べるとしたら、ある程度近代化した社会のなかで日本人はトップになるだろうと大澤真幸は言う。それは日本人の頭が悪いというのではなく、日本があまりにもキリスト教とは関係のない文化的伝統の中にあったこ…

和食の知られざる世界

著者は料理研究者であり辻調グループ創始者辻静雄の実子、辻芳樹。辻調グループ校は学校法人辻料理学館が運営する料理専門学校の総称で、現在の会長、理事長、学校校長は辻芳樹である。幼い頃から偉大な父の英才教育を受け、料理に人生を捧げてきた著者が、…

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問らしい。なんか、漫画『喧嘩商売』の煽りで、「最強の格闘技とは何か?」って毎回言ってたのを思い出した。まあ、キャッチーなタイトルは重要だよね。筆者は西内啓さん。統計の人みたいな感じでメディアなどにもけっこう出ているらしい。…

なぜ、バブルは繰り返されるか?

著者は久留米大学教授の塚崎公義さん。オランダのチューリップ・バブル。イギリスの南海泡沫事件、日本の平成バブル、アメリカのITバブル、住宅バブル……。人類の歴史の中でバブルは何度も繰り返されてきた。景気は良くなって欲しいけど、バブルのリスクが常…

いのちと重金属

著者は渡邉泉さん。人のいのち、環境問題、公害、これからの社会のあり方を重金属という視点から考える本。問題を提起するだけじゃなく、読み物として面白い。 いのちと重金属: 人と地球の長い物語 (ちくまプリマー新書) 作者: 渡邉泉 出版社/メーカー: 筑摩…

色彩がわかれば絵画がわかる

著者の布施英利さんは、検索したところ、東京藝大の博士を出た後、養老孟司の元で解剖学の研究をしたりして、芸術化でありながら科学者でもある。本書では色彩の仕組み、魅力について、理論的に、また情緒的に語る。 色彩がわかれば絵画がわかる (光文社新書…