しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

プロブロガーやフリーランスや地方移住を掲げてしまうイケハヤの犠牲者たちへ

 話題になってますね!

 この記事を書いたブロガーの方(いわたさん)に宛てた応援記事です!批判したいわけじゃないよ!


イケダハヤトの影響力

 こういう記事を見るたびに、イケハヤの影響力ってすごいなあと思う。


イケダハヤト画像↓

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イケダハヤトのブログ↓

まだ東京で消耗してるの?


 覚悟を決めてやっていくと宣言した人を「犠牲者」呼ばわりするのは失礼なんだけど、プロブロガーとかフリーランスとか地方移住みたいなブログを書きたがる人達って、ほとんどがイケハヤの作ったカテゴリーの中にいるんだよね。


 内定を貰えなくて心がよろけそうで、あるいは新卒採用の理不尽さに嫌気がさしたから、何か別の方法でやっていきたい。これはごく真っ当なこと。おかしいとか嫌だとか思いながらもそのシステムに従うことは、それに加担することでもある。「はてなブログ」や「はてブ」という場はそういうことに比較的理解のある層が集まるし、内定が貰えないことに対して被害者ぶった書き方をしていれば簡単に賛同が集まったと思う。


 でも、引用した記事は多くの人に不評だったようだ。たぶんその理由は、イケハヤが整備したレールの上を走るような内容だったからだと思う。

「イケハヤ」がやったのは、ターゲットとする層のアンチを盛り上げる炎上商法だ。正社員に対してのフリーランス。東京に対しての田舎を掲げて、ターゲット層の感情を逆撫でし、嫌われてもいいから注目を集める。支配的な価値観になじめない人は一定数いるから、大勢に見られることによってそういう人達を取り込んでいける。

 そして、真っ当に「フリーランス」や「地方移住」をやっている人には甚だ迷惑な話だろうが、「イケハヤ的フリーランス」とか「イケハヤ的地方移住」みたいなものが、多くの人に認知されて、そういう一種のカテゴリーのようなものになる。  
 で、上の記事も、その「イケハヤ的」な価値観をなぞるようにして書かれている。

 そもそも、方向性が定まっていない段階で「フリーランスでやっていきます!」と不特定多数に向けて宣言しようとする発想自体、普通にやってて出てくるものではない。

 著者のいわたさんが直接イケハヤから影響を受けたとは限らないが、おそらく源流は彼なので、上に貼った顔写真を見ながらそのことについて自問してみるといい。


人には「わかりやすいカテゴリー」が必要

 でも、就活生が内定を貰えなくて、じゃあ「フリーランス」と「地方移住」みたいに言ってしまっても、特別おかしなことじゃない。気持ちはよくわかる。

 人は、何か社会的に承認されている「わかりやすいカテゴリー」で自分を規定することなしには生きていけない。レールを外れたままでいることは並の精神力の人間にはできないので、「俺はレールを外れてしまったんだ!」と大声で叫ばざるをえない。もしくは、ワンランク下のレールに自らを当てはめていく。


 本来は色んな差異とグラデーションが各人にあるのだけど、「正社員」「公務員」「フリーター」「ニート」「障害者」「シングルマザー」みたいな大まかな枠組みでしか捉えることができない人が社会の多数派だ。

「仕事何なさってるんですか?」と聞かれて「◯◯の社員です」と言えることは、くだらないことのように見えるんだけど致命的に大事で、そういう世知辛い世の中なわけですよ。

 20歳かそこらの若者が、内定を貰えず、「就活に失敗した人」になるのが嫌で、代替手段として「フリーランス」を掲げてしまったとしても、それはそんなに責められることなのか、というのはある。まあブログ記事にしちゃったのは当人の責任だから仕方ないけど。


 何が言いたいかというと、「(イケハヤ的)フリーランス」とか「プロブロガー」という枠組みが、一部の人にとって「わかりやすいカテゴリー」として機能しているということ。

 それはそれで力を持っているし、一定数の人がそこに当てはまってやっているという事実はある。ただ、もともとが世間の真っ当な生き方に対するアンチとして発生したものだし、なんというか、反社会的組織に近いところがある。(いや、わりと冗談じゃないからね!)

 だからイケハヤ勢は自由で楽しそうだし仲間に加わりたいと考えるのは暴力団に憧れることに近い。


 良い悪いは別にして、そういう枠組みを作り上げたイケハヤはすごいと思う。でも、私生活とか生き方をコンテンツ化していくというのは、外側から見て楽しそうとか羨ましいとか思われるかもしれないが(ていうかそう思われることが仕事なのだが)、相当つらいことのような気がする。


「好きなことで生きていく」ことのつらさ

『ドイツ・イデオロギー』というマルクスの著書があるのだが、マルクスとエンゲルスがコミュニズム的な思想をこころみた原点には、人間の全体性の回復がある。彼らは、「朝には狩りをし、昼に魚をとり、夕には家畜を飼い、夕食の後には批判をする」という生活を全人類が可能になることを理想としていた。

ドイツ・イデオロギー 新編輯版 (岩波文庫)

ドイツ・イデオロギー 新編輯版 (岩波文庫)

 色んなことを一人がやるという「人間の全体性」は、身分社会においては「身分」によって、近代社会においては「分業」によって失われてしまっている、というのがマルクス達の問題意識の一つだった。

 なぜこれを引用したのかというと、ようは、「特定のものにしがみつくしか生きる手段がない情況が人間にとって死ぬほどつらい」ということで、資本家の元で働くプロレタリアートがかつては(今も?)そうだった。


 その考えでいくなら、会社にしがみつかないと生きていけない人はつらいだろう。それでも、多くの人は「仕事と趣味」あるいは「仕事と息抜き」という形でバランスをとっている。労働時間が長くて趣味の時間すら持てないとかになってくると相当つらい。


 で、ヒトデが今回の件について書いてるんだけど、僕の考え方はちょっと違う。

「何がやりたいのか」をよく考えろという主旨。

 でも、好きなことを仕事にしてそれで金を稼がなければならないという情況は、「一日中批判」しなきゃいけないみたいなもので、精神的にかなりつらそう。

「楽しさ」は仕事内容にぺったりとくっついているわけじゃなくて、生活全体の中で規定されてくるものだと思う。だからこそプロフェッショナルはすさまじいんだよね。

 その点で言えば会社員やりながらブログで稼げてるヒトデはかなり勝ち組かもしれない。


 あくまで僕の考えだが、どうしてもやりたいことがあってそれで生きていこうと決意するよりも、内定無いから何か別のやり方で生き抜いていこうと考えてるほうが、安全だし、いろんな可能性があると思ってる。

「イケハヤ的なフリーランスと地方移住」を掲げちゃったから叩かれたけど、うまくいかないから別のやり方でやってみようという発想自体は全然悪いことじゃないぜ!


ブログで金と夢を語るやつを信用するな!

 ブログは仕事や仲間を増やす有効な手段になり得ると思うけど、ブログでお金稼ぎ的な人達は簡単に信用しないほうがいい。

 個人が書くテキストベースのコンテンツでまともな収益を継続的に得ていくのはめちゃくちゃ難しくて、やっていけるのは「天才」か「詐欺師」のどちらか。お金の話と夢の話をするブロガーには注意しよう。


「ブログでこれだけ稼げちゃうんだよ!君も僕と同じことができるよ!」というのは、必ずしも嘘ではないんだけど、ピラミッドの裾野を広げていって大きくなった分だけ上にいる少数のやつらが儲かるという仕組みなんだよ。ポジションの問題なので、ブログ塾とかイベントに参加するなら上のやつらを殺してそいつの場所を奪い取るつもりで行こう!


 以前からたびたび書いてきたけど、テキスト媒体であるブログは他のメディアに比べてコンテンツ力は弱いんだけど、「参加しやすい」という点では他のメディアよりも優れてる。

 多くの人が記事を読むよりも記事を書きたいわけで、そうなった場合、「この人みたいに稼げるかも!この人みたいに人気になれるかも!その方法がわかっちゃうかも!」と思わせる内容のものが最も強いコンテンツになる。PV報告や収益報告が多い背景にはそういうところがあるんじゃないかな。

 そういう人達に騙されないように気をつけて、隙を見せたら殴って引退に追い込もう。


就活だめでも落ち込んだりするなよ!

 繰り返し言うけど、言及したブログは特別に責められるような内容じゃないし、イケハヤ的なカテゴリに当てはめて書いちゃうのも若いんだから当然。僕だって20歳くらいの頃はすごく馬鹿な考え方をしてた。具体的に言うと家に引きこもってゲームしながらいつか自分には可愛い彼女ができるんだって漠然と考えてた!若い頃ってそんなもんじゃね?


 これから、いろんな人がいろんなところで社会の破綻や矛盾を経験することになるわけで、若くてまともな日本語書けて大卒で顔出しする度胸があってそこそこのコミュ力がある時点で上位50%には入ってると思うよ。そういう人間が頑張っても食ってけないのならそれは社会のほうが間違ってる。精神病まない限りは全然大丈夫。

 就職できるに越したことはないんだろうけど、フリーランスでやってみて駄目だったらフリーターとして働いてもいいし、バイトやりながらブログとかファッションとかやればいいと思う。居酒屋でバイトすると日常でもテキパキ動けるようになるし、女の子のバイトもたくさん来るからモテるらしいぜ。ソース↓


 あ、ちなみに僕なんだけど、25歳になっても学生(院生)という身分を親の金で享受しながら、ヤバげなウェブサービスをリリースする準備をしてます。なんか偉そうなこと言ってごめんね!

 なんていうか、やりたいことがあるというか、ひっこみがつかないというか、もうそういう自分の内面とかモチベーションとかを掘り下げたりするのも面倒なくらいなんだよ!

 強く生きようぜ!