読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

「はてブ互助会」について思うこと

はてな

「はてなブックマーク」には、ブクマを多く付けられたページがピックアップされる仕組みがあって、「ホッテントリ」に入ると多くの人に記事が見られる。

「ホッテントリ」に入るためにお友達同士でブクマを付け合う行為が、「はてブ互助会」だと非難されている。


「相互ブクマはてなブロガーリスト」みたいなサイトまで作られてしまった。


相互ブクマはてなブロガーリスト(旧名:はてな互助会メンバーリスト)


 1位になったブロガーの人はけっこうダメージ受けてて、作った人は「やったぜ!」と思ってるかもしれない。



 ただ、「はてブ互助会」は、一部の人がマナー違反や不正をしていてそいつらを排除すれば解決する、みたいな問題ではないと個人的には思ってる。それについて書いていきたい。


はてなブックマークの価値

 はてブなんてPVの流入は全然たいしたことないよね……と僕も昔は書いてたんだけど、いちブロガーとしては、はてブでバズるってとてもありがたいことだと正直に言っておく。

 画像や動画が今のネットのメインだし、テキストを読む層の注目が集まる「はてブ」は貴重な場で、僕ははてブの恩恵をけっこう受けてるブロガーだと思う。


 そりゃPV稼ぎたいなら圧倒的にSEOが強いわけだけど、検索流入ってほとんどの場合個人として認識されないし、「バズ」のほうが承認欲求的な点では1PVの価値が高い。

 PV(ページビュー)みたいな指標も、それ自体には意味がなくて、「私の戦闘力は◯◯万pvです」みたいに誇示するやり方をするしかない。しかもそれでファンを獲得するやり方は胡散臭い。

 ちなみに、個人がSEOで獲得できるアフィリエイトのためのアクセスは、これからどんどん企業でやってる強い集団プレイヤーに持ってかれると思ってる。昔はゲームの攻略サイトも個人がブログなどでやっていたんだけど、今は億単位の金を調達する企業が本気でやるようになってきた。まあこれは別の話だけど。


ネットの人気はプラットフォームに依存する

 なんか前も書いた気がするけど、ネットの人気はプラットフォームに依存している。



 ニコニコ動画は外側からは多様性のある場所に見えるかもしれないけど、「ランキング」という機能が重要な役割を果たしている。「YouTube」は意外とテレビに似ていて、一部の人をプラットフォーム側がプッシュアップしている。

 強いプレイヤーでも、そのプラットフォームの仕組みから切り離されたら力が半減する人がほとんどだと思う。

 ちなみに、僕のこのブログも、「はてなブログ」じゃなくなって「はてブ」も使えなくなったら誰にも見られなくなると思うので、もう京都に足向けて寝られませんよ〜。


新しく「はてな」に入ってくる人からすると

 で、互助会みたいなものを考えるときに、今のはてなコミュニティに新しく入ってくる人の立場に立ってみるのは大事なことだと思う。

 はてブ互助会を批判する人の理屈として、「公共性のあるブックマークの機能を汚すなよ」というのがあって、それは真っ当だとも思うんだけど、仮に互助会とされるような人が消えたとしても「はてなブックマーク」が公共性のあるような場所には外からは見えないと思うんだよね。

 ずっと住み着いてる人達がいて、特定の人にブックマークが集まりやすい回路ができてるわけで、そこに新しい人達が相互ブクマで乗り込んできても、それは責めていいことなのかというのはある。

 仮に僕が新参互助会だったとしたら、「お前らだって瞑想とか運動とかくだらない慣れ合いしてんじゃねえか」と反論すると思う。


なんだかんだでバランスとれてるのでは?

「はてなブックマーク」の美点って、ネットの海に埋もれてしまう面白いものを誰かがサルベージしてきて、それが注目を浴びる、みたいなところにあると思う。そして、そういうのは実際にたまにはある。

 僕は、「たまにそういうことがある」という程度で、ウェブサービスとしては上出来な気がする。ウェブサービスをやる上で、使ってくれる層は選べるわけじゃないし、理想みたいなのはほんのちょっとしたところで担保されるものだと思ってる。


 で、互助会問題が叫ばれるわりには言うほど互助会ではてブが埋め尽くされてるわけじゃないし、基本的にニュースとかライフハックがよくあがってるし、なんだかんだバランスとれてるんじゃないだろうか。


 あと、互助会ってそれをやれば誰でもバズれるように見えるんだけど、外野が思ってるよりはずっと難しいからね!

 僕も互助会活動を頑張ってすべての記事をホッテントリに入れようと画策したことがあったけど、互助会のためのブクマはかなりメンタル削られるよ。つまんない記事を毎日見てブクマつけるのってすごいコストなんだよ!

 互助会活動を続けられるのも能力のうちだと僕は思う。(もちろん、互助会が楽じゃないからと言って、そのことは互助会批判の反論にはならないが。)


 ウェイを低く見るキモヲタとかにもありがちなんだけど、嫌いな相手の能力を低く見積もるのは底辺の思考だからね。


いったいなにが「互助会」なのか?

「互助会」と呼ばれるブロガーが出てきて問題とされているのは、一部のマナーを守らないような人達のせいではなくて、「はてな」というウェブサービス、あるいはネット全体が、「そういうもの」になってきたからだと僕は考えてる。

 仮にはてな村の人達が、本当に手斧を常備している戦闘狂ばかりで、互助会っぽいページが見えた時点で即二回建設、全員で誹謗中傷して村から追い出す、みたいな感じだったら、今互助会をしている層が「はてなブログ」を始めようとは思わなかっただろう。

 今のはてなブログは、「互助会」をやろうとする人がたくさんやってくる程度に互助会が許される場所であり、「相互ブクマはてなブロガーリスト」を作る人がいるくらいには互助会を許容しない場所なのだろう。



 一番の問題、というより論点は、「互助会」の定義が曖昧だというところにある。「相互ブクマはてなブロガーリスト」の結果にも疑問の声が挙がっているように、単純にブクマ数の収支の問題ではないと多くの人が感じている。

「互助会」を明確に定義できない以上、今後の傾向として、「うまくやれる」ようなコミュ力の高いやつがどんどん得をするようになっていく。

 ちゃっかり相互ブクマをやりながらそれほど反感を買わず、マメにコメント返しなどができて、カリスマ性もあるような、学内カーストで高い地位にいるようなやつが、「はてブ」のコミュニティでも強くなる。


 これは、「はてブ」に限ったことでもなくて、インターネットのコンテンツ全体の傾向だ。ネットとリアルの境目がなくなり、現実の地位がネットに反映されるようになってきている。「リアル」に対しての「ネット」という感性はすでに古いものになりつつある。


 そういう意味では、「互助会」ばかりを非難するのは視野が狭いように思う。

 互助会を非難しても、あるいは非難するほど、「うまくやれる」コミュ力の高いやつが有利になっていくということがありうるからだ。


 率直な気持ちを言うと、リア充コミュ強者がブログでも成功しだして、僕はかなりイラついている。しかし、それは互助会を排除しようとすることで解決する問題ではないと思ってる。  

f:id:skky17:20160707223405p:plain