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しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

自意識の戦場で手斧を握りしめろ!


 これからは、多くの日本人がプライドを失っていくことになる。日本はこれまでのように経済の強い国でも、技術力のある国でもなくなっていく。

 そしてこれまでと同様に、下手をしたらこれまで異常に、多くの人が理不尽な思いを経験する世界になるかもしれない。



 未来に何が起こるのかはわからない。


 ただ、定期的に見るこういう類の記事は酷いと思う。



 ロボットが増えても失業率は上がっていないという論旨のもので、まずその根拠となる論文が眉唾だし、ところどころの主張にも釈然としないものがある。

 著者は「今ではラダイトという呼び名は誰かを侮辱するときに使われており、彼らの心配が事実無根であったこと証明している」と述べているが、ラッダイト運動をした職人達のプライドは蔑ろにされたはずだし、彼らの人生が工業化以前より幸せなものになったとは思えない。


 引用した文章では、アメリカはかつて人口の80%が農業に携わっていたが、今はそれが2%になっているという。

 農業は、わかりやすい価値を生み出せる仕事だ。大変ではあっても、自分のやっていることや、作っているものの価値に疑問を抱いたりはしないだろう。製造業もほとんどはそうだと思う。

 しかし同じような肉体労働でも、老人の介護のようなものは、その価値を自分で信じこまなければならないという別の種類の困難がある。


 ロボットが増えても人間は消えた分の新しい仕事を作り出す……仮にそれが本当だったとしても、「新しい仕事」はどういったものなのか、という問題を無視してはいけないと思う。

 その「新しい仕事」は、自意識を毀損していく種類のものが多いと僕は思っている。実はたいした意味がなく不合理である仕事を、様々な要因でせざるを得ないとき、自分の心が危険に侵されていく。


 自分が価値のあることをしている、必要とされている、という感覚がないと、自尊心を保ちにくくなる。そして、そのような世界において、本来であれば真っ先に自尊心を失うべき人間が今だに威張っているみたいな、そういう理不尽が同時にのしかかってくる。僕達はそのような自意識の戦場で生き抜かなければならない。自分を蝕むものの正体が曖昧な、誰を攻撃すればいいのかもわからない戦場で。



 この種の問題は、微妙で複雑で個人差が大きく、わかりやすい解決策がないこと自体が問題の本質ですらある。

 何かしらのシンプルな方法にすがりつくのは簡単だが、そういうのは破綻しやすい。例えば、「はてな」というコミュニティに依存している人間が「運動と瞑想」を本気で信じているとは考えにくい。



 僕が具体的なアドバイスとして挙げるのは、SNSの類を一つくらいほどほどにやっておくことだ。身近な人以外に訴えかけられるような手段を何かしら保持していること、実際に使わないにしても、それを持っていること自体がセーフティとして働く。記事タイトルの手斧を握りしめるとはそういうことだ。

 少なくとも、「わからん殺し」をされないために、今いる場所がバトルフィールドであるという認識を持っておく必要がある。


 そんなこと言われても何をやったらいいかわからないよ、という人には、「はてなブログ」がおすすめ。誰でも気軽にできる安全なブログサービスです。



 たしかに、ネットの言説のほとんどはクソかもしれないが、大抵のユーザーは人に見せるためじゃなくて自分が満足するために発言していて、それでいいと僕は思ってる。

 ずっと黙って貯めこむよりも、議論して顔真っ赤になったほうが、精神的には安全な気がする。敵を認識しないようにするよりも、戦ったほうがまだ健全だ。



 最後に、どうして手斧なのか疑問に思われたかもしれないが、単なる比喩なので武器ならなんでもいい。

 ただ、手斧は、素人にも扱いやすく、言葉の響きも愛らしい。所持しているだけで銃刀法違反に問われることもないし、薪を割ったり鉛筆を削ったり、フライパンの代わりに使うことだって可能だ。

 飛び道具としても優秀で、FEシリーズにおいても、良成長した重戦士タイプのキャラに手斧を持たせた時の安心感は異常。


 というわけで、発言の場所としては「はてなブログ」を、武器は「手斧」をおすすめしたい。



ハスクバーナ 手斧 (全長38cm) 576926401

ハスクバーナ 手斧 (全長38cm) 576926401