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しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

日本で最も有名なダイエット方法、「レコーディングダイエット」のやりかた

概要
  • 長期的なダイエット成功は難しく、意志の強さに頼るダイエット法はほとんど失敗する
  • 最低限「食べた物の記録をつける」のがレコーディングダイエット
  • 「我慢」ではなく「習慣」をセーフティーネットにしている



 「レコーディングダイエット」は、たぶん日本で一番有名なダイエット法。岡田斗司夫が書いて55万部売れた「いつまでもデブと思うなよ」という本で提唱されたダイエットで、「自分の食べた物のカロリーを記録するだけで痩せる」というもの。そんなわけないじゃん、と思うかもしれないが、それなりに理屈はある。

 以前ブックオフで安く買ってそのまま積んでたんだけど、前回ダイエット記事を書いたのもあり、本棚の底から引っ張りだして読んでみた。さすが岡田斗司夫だけあってなかなか面白い本。


いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)


 岡田斗司夫はレコーディングダイエットを発明し、一年で50キロ痩せた。117キロあった体重が67キロになったらしい。


当時の岡田斗司夫


痩せた岡田斗司夫


 50キロも痩せればだいぶ印象変わるもんだね。オタキングの頃もそれはそれでオタクっぽい風格があっていいと思うけど。


ダイエットの成功はとても難しい

『ワシントン・ポスト』の調査によると、アメリカでは過去70年間で、2万6000種のダイエット法が発表されたそうだ。それらのダイエット法で成功した人は、200人のうち10人。つまり成功率は5%。

(略)

 ところが、どんなダイエット法であれ、最初の一~三週間に限れば、ほとんどの人が成功している。ダイエットとは、はじめるときは効果が出やすい。やがて数週間~二ヶ月程度で停滞期が訪れる。この期間中に90%以上の人がダイエットをやめてしまう。

 つまりダイエットの失敗というのは「やせないこと」ではなく、「続けられないこと」なのだ。いかに持続することが難しいかがわかる。


 ダイエットは継続するのが最も難しいということ。短期間にはラクして痩せれるように見えても、長い目で見ればプラスマイナスで効果がないことが多い。ていうか、成功した人が5%って…やっぱり痩せるって簡単なことじゃないね!ダイエットが現代の先進国における主要な感心事というのも納得。


レコーディングダイエットの考え方

 本書で最初に始まるのがモチベーショントーク。世の中が見た目偏重の社会になってきて、パワーポイント(笑)を綺麗に整えられるやつらが仕事できるとみなされがちなように、スマートで小奇麗な人は同じ内容の仕事をしても高い評価を得やすい。デブは見た目で損をする。糞みたいな風潮だけど仕方がない。

 内容の良さを追い求めるのも重要だけど、見た目も磨いたほうが得をしやすい。その点でダイエットというのはもっとも効率の良い自己投資の一つだよ、みたいな話をしている。ここらへんは詳しく書くつもりがないから気になる人は本読んでみてください。今は中古だとすごく安いと思う。


 そして、実際のダイエットの話だが、ダイエットを意志の強さの問題だと考えてはいけない。「我慢しないといけない」という考えを全面に押し出すと、普通の人間はどこかで破綻してリバウンドしてしまう。レコーディングダイエットは、食べた物のメモを取るというちょっとした手間を習慣づけるというところに工夫がある。


レコーディングダイエットのやり方

 やり方は簡単。自分の食べた物とそのカロリー、体重の変化を毎日メモに取るだけ。普段自分が食べているものを可視化してみる。最初は特に食べたい物を我慢する必要もない。とにかく食べた物のカロリーを記録する。あと体重の変化も書く。毎日欠かさずに記録する。


 ポイントは、「食事を我慢する」意志の強さに頼らず、「メモを毎日取る」習慣に頼るダイエット法だということ。ダイエットの根幹の部分を、「記録をつける手間」という食事以外のものに据えていることだ。


 メモをして、自分の行動を客観化することが、「やせる」という結果をもたらす。「決意する」とか「頑張る」などという精神論は必要ない。

 決心や決意だけでは人間は動けない。

「食べても、なんとなくうれしくない」という気持ちと、「やせはじめてなんとなくうれしい」という利益。この気持と利益のふたつがそろって、人間は行動できる。行動して結果が出てはじめて、人間は決心できる。


 ダイエットを意志の問題だと考えると、普通の人間なら必ず失敗する。我慢しなければならない、という考えを全面に押し出すとどこかで続かなくなったり、リバウンドしてしまう。もちろん、食べたものを毎回メモるのはかなり面倒くさいんだけど、その手間には我慢がいらないので習慣化しやすい。よって正しい努力を継続できる。


記録するだけでもある程度痩せる

 岡田斗司夫は、食べた物を記録しただけでもある程度痩せたそうだ。最初は何も我慢せずにただ記録だけつける。メモをとって可視化すると、自分が週にどれくらいのカロリーを摂取し、それによってどれくらい体重が変化したのがありありと実感できる。

 当然、食べた物を記録するという面倒くさいことをやってるわけだから、痩せたいという意志がないわけがない。「我慢する」ではなく「メモをとる」という意識だけでも、無意識のうちにカロリーの低い食べ物を選んだり、太りにくい行動をとっていたりする。


レコーディングを続けているとカロリー制限したくなってくる

 レコーディングを続けていると、「今ここでこれを食べても太る度合いと満足感が割に合わないな」とか「これのかわりにこっちの食べ物を選んだほうがカロリーが低いな」とか、絶対に思うようになる。

 『◯◯を食べる満足感』よりも、『◯◯グラム体重が減る満足感』のほうが効用が高いと、可視化された上で認識できれば、我慢するわけでもなく頭で納得する形で判断できる。

 そしてある時、カロリー制限を本格的にやってみたくなるらしい。「ほんとかよ?」と思うが、その感覚はやってみればわかるそうだ。


カロリー制限というパズルゲーム

 岡田斗司夫の場合は、一日平均1500キロカロリー以内と決めてカロリー制限を行った。1500キロ以内なら何を食べてもいいし、制限をオーバーしてしまった日があればそのぶん他の日のカロリーを減らして帳尻を合わせてもいい。

 ここでも、「我慢する」という発想をしてはいけない。糖類も脂っこいものも制限カロリー内ならなんでも食べていい。「これを我慢しなけれいけない」という発想ではなく、「こう工夫すれば制限内でこれが食べられる!」という発想に転換する

 我慢を前提にしたダイエットはほぼ必ず失敗するので、マイナスではなくプラスの発想をする。パズルゲームみたいに、何を食べてはいけないかじゃなくて、制限内で何が食べられるか、というふうに頭を使えばダイエットが楽しくなる。

 これっていわゆる「ゲーミフィケーション」だよね。岡田斗司夫はゲームやらないからこの言葉は出てこないけど、物事をゲームにする最初のステップは可視化だし。まあその話はいいや…。

岡田斗司夫のいつまでもデブと思うなよ DSでレコーディングダイエット

岡田斗司夫のいつまでもデブと思うなよ DSでレコーディングダイエット

 レコーディングダイエットの任天堂DSソフトも出ているらしい。糞ゲーであることは間違いなさそうな感じだが。


レコーディングダイエットはやりやすい

 やることは食事と体重の記録のみなので、運動や他のダイエットとも問題なく並行できる。レコーディングダイエットにプラスして、お好みで同時に色んなダイエット法を試してみてもいい。

 レコダイは、コンビニ弁当や外食店で色んなもののカロリーが可視化されるようになった現代だからこそやりやすいダイエットでもある。自炊の人もウェブサイトやアプリを見てカロリーを計算できる。


カロリーを計算できるサイト


 また、今はレコダイ専用のアプリなどもたくさんリリースされている。本がベストセラーになって、おそらく日本で一番有名なダイエット法だからね。


ダイエットはどこかで破綻するが…

 しかし、冒頭で引用したように、まともな人間ならダイエットは失敗する。カロリーの制限も、我慢が必要なことに変わりなく、破綻してしまうかもしれない。それでも大事なことは、絶対に記録するのをやめないこと。レコーディングをやめると本当に自堕落になってリバウンドしてしまうが、メモを取り続けていればある程度のダメージで踏みとどまれる確率が高いらしい。レコーディングという面倒くさいことを習慣化すれば、それがセーフティーネットになる。


なんとなくエッセンスっぽいもののまとめ

 人間はダイエットのためだけに生きてるわけじゃないし、仕事や日常のストレスが溜まっていき、どこかのタイミングで過食に走ってしまいがち。それを意志の問題と考えては本末転倒なので、あらかじめ起こってしまうものと想定しておいて、「せめて記録する」という最低限の約束を作っておく。カロリー制限が守れなくても、メモを取ることだけは絶対に続ける。

 ダイエットで最も大事なことは続けること。「記録」という、「食べる」こととは直接関係ないことを最低限の決まり事として課しているところが、このダイエット法のポイントだ。「食べるのを我慢する」ところから一歩引いた仕組みをベースにしているからこそ、破綻せずに続けることができる。



 僕はダイエットしたことがないからあまり感覚のようなものはわからないが、けっこう理に適っているような気はする。読み物としても普通に面白くて、日本で一番有名なダイエット本なだけあると思った。



 そういう岡田斗司夫も、最近はまた90キロくらいまでリバウンドしてきたらしい。(岡田斗司夫氏のリバウンドに衝撃-ライブドアニュース


 ただ、この記事の元ネタ自体が週刊誌の派生系であまり書き方などが信用できないのと、もともと120キロあったから普通にダイエットは成功していると思う。レコーディングダイエットはなかなかい方法だと思うんだけどな…。これに関しては自分で試して判断すればいいだけの話かもしれない。


 そう言えば、僕の大学の学食はご飯とか味噌汁とかおかずとか一品ずつ別々に頼むタイプなんだけど、レシートに金額だけじゃなく合計カロリーも表示されるんだよね。これはけっこう便利。外食産業は全部そうなればいいのに。とりあえず、毎日摂取カロリーと体重を記録するところから始めてみようかな。




関連項目