しっきーのブログ

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日本が外国に攻め込まれたらどうするか?

 日本が外国に攻め込まれたらどうなるんだろう?田原総一朗が討論番組の司会してて、「あなた、もし中国が日本に攻めてきたら、戦う?それとも逃げ出す?どっちなの!!」みたいなことを言うけど、こういう質問って複雑な事象を頭の中で極端に単純化してる人じゃないとできないと思う。頭の中がお花畑の連中と根は同じだよね?そう思わない?



 と言っても、僕たちは現代の戦争がどういうものなか、詳細に想像しようとしてもすごく難しいのではないだろうか。日本やアメリカやEUみたいに自由主義と民主主義が根付いた国家同士の戦争ってどういうものがありうるんだろう?軍事マニアなんかは文脈すっ飛ばして戦闘の部分だけを語りたがるけど、複雑で高度な政治の問題になるのは間違いがないよね。



 村上龍の『半島を出よ』っていう小説知ってる?僕は村上龍の最高傑作だと思ってるんだけど、半島というのは朝鮮半島のことで、北朝鮮が日本に攻めてくる話だ。村上龍的な経済力が衰退した日本が舞台になっていたりと、前提条件は色々とおかしいんだけど、占領なんかの描写は精一杯リアリティを出そうとしていてなかなか読み応えがある。


半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)

半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)



 ネタバレが過ぎないように簡単にあらましを言うと



 北朝鮮が九州の占領を試みる。目的は国内の反乱分子を外に追い払いたいのと、中国とアメリカの緩衝地帯を半島から九州に移したいから。

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 まず、9人の精鋭コマンドーを日本に送り込む。漁船に紛れた偽装船で小島に着いてから福岡に潜入。

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 試合中の福岡ドームに潜入して、武器を使って観客を人質にとる。観客はみんなおとなしく球場に座っている。相手はたった9人なので、観客が全員で立ち向かったり、一斉に逃げ出したりすればいいのだが、何人かは犠牲になる。心理的に誰がそんな役を望む?

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 人質を盾に北朝鮮のコマンドーが政府に要求して、自衛隊の対空警戒レーダーを2時間停止させる。その間に飛行機で大量の仲間が福岡に着陸。

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 海の鷹ホテル、福岡ドーム、九州医療センターの近くに野営。事実上多数の住民を人質にとっていることになる。高麗遠征軍と名乗り、日本に革命をもたらすと主張する。

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 兵士を送り込んで政府の要人を暗殺しにいこうとしているというデマ情報を流す。政府は九州を本国から切り離さざるをえなくなる。

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 本国からもっと大勢の人を送り込み、独自の通貨を発行したりして、日本とは別の新しい国を作ろうと計画している。


 というシナリオになっている。色んな仮定がめちゃくちゃになってるところもあるけれど、村上龍の危機感みたいなものはひしひしと伝わってくる。


 何が最優先なのだろう。あらゆることを犠牲にしても守らなければいけないのは何なのだろうか。最優先されるのが福岡の住民の生命だとしたら、高麗遠征軍の要求を拒むことはできない。高麗遠征軍を自衛隊で攻撃すれば、たとえ全滅させることができたとしても、間違いなく多くの住民が犠牲になる。その場合、日本は何を守ったことになるのだろうか。国際部の児玉は主権という言葉を使った。それでは何のために国家の主権があるのか。国民の財産と安全を守るためではないか。主権を守るために、たとえその一部であっても国民が犠牲になるのはどこか矛盾していないだろうか。

 政府は攻撃には踏み切れない。朝鮮軍が本土に上陸したからといって、人が無造作に殺されていくわけではない。高麗遠征軍は、表向きは北朝鮮から独立してきたと自称し、住民との友好を持ちかける。金持ちから暴力で財産を奪い住民の支持を得ながら、独自の通貨発行を計画する。日本から九州を独立させようとしている。日本政府は暗殺にビビって九州を切り離してしまい、為す術がない。


 日本は本土を侵略されたことがないので国家的危機というものがわからない。我々がミサイルを撃つとか、どこかに上陸するとか、原発を狙ってテロを行うとか、日本の政府も報道機関も想定しているのはそんなことばかりだ。当然のことだが、我々はそんな危険度の高いことはしない。我々が本当にテロをやるなら、それは必然的に防衛的なものになり、日本近海に無数にある小さな島を占領すれば、それで済む。島の巡査を殺し、島民を人質に取るだけで、日本政府は赤子同然になる。その作戦は一個中隊もあれば充分で、日本は、島民もろとも島を殲滅するという、国家なら当然採るべき毅然とした解決策を決して実行できない

 と北朝鮮のコマンドーは考える。福岡ドームが占拠されても、民主主義と平和主義が根付いた日本では、命を盾にされると身動きがとれなくなる。政府が指示を出さなければ自衛隊も何もできない。戦力を動かしてもどこかに潜まれていては対処しにくい。銃火器で脅せば少人数で福岡ドームを制圧できてしまうし、もちろん、原発ぶっ壊すぞという脅しだって背景で効いている。


 「自衛隊を強化して国土を守る!日本は島国だからこそ戦車が必要!なぜなら白兵戦をするためには同等の威力の戦車がなければならず、日本に強力な戦車があるからこそ相手が戦車を持ってくるコストが上がる!」みたいなこと言っても、このご時世素直に戦車で攻めてくるなんて簡単なやり方はしてくれないかもしれない。戦車不要論は世界中で議論されてるみたいだけど、そもそも人質とか住民とかまとめて砲火でぶっ飛ばす指示を政府が出せるのかという問題がある。


 日本は民主主義が染み付いているし、平和意識も人権意識も高く、少数を犠牲にして国を守るという決断ができない。住民の命を盾に交渉されたら相手の要求に従うしかない。本当は犠牲を出してでも相手の思惑を阻止するべきなのだろうが、政府関係者には誰もそれを決断して指示を出せる人がいない。…もちろんこれはフィクションだし、ちゃんと落ちも用意されてる。長いけどかなり良く出来てる小説なので、暇があったら読んでみてほしい。村上龍の『半島を出よ』ね。



 問題は、どれだけ軍備を整えても、少ない人数の敵に大きな損害を与えられてしまう可能性があることなんだけど、これは人権意識の高まりと軍事の技術革新によってどの国でも起こりうることになってるよね。アメリカだって少数のテロの脅威に怯えてるし、国としてどういう対策をとればいいのかといっても非常に難しい。どうしようもないことなのかもしれない。下手したら、軍事拡張よりも各国に日本を好きになってもらってテロや侵略が起こらないようにしよう、みたいな話のほうがひょっとすると効果的かもしれないと思えてしまうレベルで…。

 おそろしいおそろしい:;(∩´﹏`∩);:



 村上龍的な危機意識だと、日本は島国で、元寇以来一度も他国に攻め込まれたことないからシビアな判断ができないということになってるけど、他の民主主義国家だって似たようなものかもしれない。まあ、度合いで言うと日本が最弱というのはたしかにそうかも。

 アメリカはまだ銃があるからマシだろう。ヨーロッパも人種とかごちゃごちゃしてるしなんとかなるかも。日本国民は侵略されたら弱そうだな。現代の装備に空手や柔道で勝てるわけないし、吉田沙保里は一人しかいないからな…。



 もうこうなったら忍術の解禁しかない(投げやり)


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 法律改正して手裏剣とまきびしくらいは持てるようにして欲しいよね。暗殺のために隠密術も習得しときたい。手裏剣くらいなら対外的にも伝統文化だと言い訳できるし、外人からは畏敬の目をもって見られるだろう。忍者に憧れて優秀な人材が日本に集まってくるに違いない。

 当然抑止力にもなる。いつ暗闇から手裏剣が飛んでくるかわからない国を侵略しようと考えないだろう。仮に占領されそうになっても、敵は再不斬の殺気にあてられて自殺しようと思ったサスケェみたいに精神がやられてしまうだろう。


 ゴーマンかましてよかですか?平和ボケして国防意識が低下し、政府や軍も新しい戦争の枠組みを捉えかねている今、日本人がやるべきことは一人一人の戦闘力を向上させることに他ならない!!戦車買うくらいなら全員に手裏剣とまきびしを配れ!!中学でダンス習うくらいなら忍術を必修にしろ!!




※当ブログは木多康昭『喧嘩稼業』および、忍術の梶原隼人を応援しています


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