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しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

初めて池上彰の本を読んだ!

 オフェンスに定評のある池上こと池上彰さんは今や知らない人がいないくらい有名だよね。僕が高校生くらいのときにヒットしだした記憶があるけど、選挙番組の司会を務めるという謎の権力を発揮してるし、テレビ業界ではかなり力のある人なのかな。僕はあまりテレビを見なくて、以前AKBと闘ってて黒幕が池上彰だったという夢を見たくらいしか池上さんを意識したことがない。でも今回は彼の書いた本を一冊読んでみたよ!


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 本屋にたくさん並んでる池上彰の本はタレントが書いたものという扱いで見てたんだけど、最近ちくま新書で発売した『お金で世界が見えてくる!』を読んだ。個人的にちくま新書って結構好きなんだよね。読みやすいんだけど、わりとしっかりした内容のものが多い。プラトン入門とかカント入門とかの入門シリーズにはけっこうお世話になったし。まあクソみたいな本もちょくちょくあるから、完全に質が保障されているというわけではないと思う。


お金で世界が見えてくる! (ちくま新書)

お金で世界が見えてくる! (ちくま新書)


 読んでる途中は脳内再生余裕でした。まるでテレビを見ているみたいだった。『お金で世界が見えてくる!』というタイトルだけど、紙幣に注目しながら各国の歴史を紹介していくという本。断片的なので踏み込んだ話は出てこないんだけど、そこそこ面白かった。



 外国、特に途上国など経済が弱いところの紙幣は、ボロボロに傷んでたり描き込みがあったり、触りたくないくらい汚いものが多いらしい。それに比べると日本のお札の清潔さは突出していて、傷んだお札は銀行が回収して新しいものに換える。貧乏人があまり持てなくて皆が比較的大切に使う1万円札は4〜5年ごとに取り換えて、5000円札、1000円札は1〜2年ごとに取り換えるんだって。


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 ところで、2千円札って知ってる?実は僕も一枚持ってるんだけど、使われてるところはあまり見たことがない。沖縄サミットの記念につくられて表に守礼の門が描かれてるので、沖縄だと積極的に使おうという機運が高いらしい。

 アメリカだと20ドル札、EUでは20ユーロ券が頻繁に使われてるし、偶数のお札って結構便利らしいけど、日本には定着しなかった。対応するATMがなかったとか色々問題はあったらしいんだけど、みんな記念品だと思ってとっておいてるんじゃないかな。


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 あと、日本の紙幣に最初に肖像画が登場したのは1881年で、この女性は神功皇后らしい。当時の日本では紙幣を製造する技術がなかったから、イタリア人技師が作成して、ちょっと西洋人風になってる。



 国ごとに紙幣の特徴が色々あって面白い。世界で一番流通していて信用の高い紙幣はアメリカのドルなんだけど、アメリカはお金を刷れる連邦準備銀行が12もある。日本で紙幣を発行できるのは日銀だけだね。アメリカの場合は中央銀行が一つだと金融権力が集中しすぎていかんと思ったらしい。でも1929年のニューヨーク株価大暴落のときには、それぞれバラバラの対策をとって有効な手が打てなかった。だから結局はそれらの銀行を総括するFRB(連邦準備制度理事会)ができて、国の金融政策はそこで決めている。でも紙幣自体はそれぞれの銀行が発行していて、その紙幣がどこの銀行で刷られたか対応するアルファベットを見ればわかるらしい。池上さんはニューヨークでカリフォルニアから来たお金を手に入れて「西海岸からはるばる旅して来たのだなあ」と思ったんだって。


 ドルは世界で一番信頼されてるだけあって、自国の通過をドルにしてしまう国もいくつか出てくる。超絶ハイパーインフレに襲われたジンバブエは、なんと2008年には1000億ジンバブエ・ドル札を発行してしまったwww


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 2年間のインフレ率は2億3000万%で、2009年には1アメリカドル=250億ジンバブエ・ドルというレートだったそう。結局ジンバブエは、自国のジンバブエ・ドルに代えてアメリカのドルを流通させることを認め、公務員の給料をアメリカドルで払ったりしてインフレを収束させた。




 他にも、独裁者が馬鹿だから15チャット、25チャット、45チャット、75チャット、90チャット(星占いの結果らしい)というめちゃくちゃ使いにくい紙幣を発行したビルマ。デノミを実施したときに紙幣に原子核のマークをつけた北朝鮮。カダフィ政権が崩壊した後、ディナール紙幣に描かれているカダフィの顔を塗りつぶして使っているリビア。複雑な民族構成で、ひとつの国で2種類の紙幣を使ってるボスニア・ヘルツェゴビナ。アパルトヘイトやってて肖像画に相応しい人物が見つからなく、しかたなく紙幣に動物を描いてたんだけど、新しい紙幣にノーベル平和賞受賞者のネルソン・マンデラを描くことができて超うれしい南アフリカ。日本の援助で建てられた橋を紙幣に描いているバングラデシュ。などなど、けっこう面白い話題が多かったし、読んで損になる本でもないと思うよ。



 面白くて感動した!ということはないけど、へえ〜へえ〜へえ〜みたいな感じ(トリビアの泉って知ってる??)で、良くも悪くもテレビ番組みたいな本。だいたい2時間くらいの池上彰さんの番組を見た気分になる。ただ、「いい質問ですね〜」というワードが一言も出てこなかったので、そこは詐欺にあったと思う読者が多いかもしれない。



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