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しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

七夕祭とは何だったのか

日常

 今日は7月7日、七夕だ。おとといの土曜日、大学の七夕祭に行ってきた。今は昔、学部一年のときに七夕祭に行ったことがあって、僕はサークルに入っていなかったのでウェイたちの中で狼狽しながら時間が過ぎていき、結局空いた教室で本を読んでた。当時の僕はなぜか得体の知れない怨念に満ちあふれていて、カップルで花火を見るリア充に打ち負かされた気分だった。終わるとウェイと一緒にすし詰めのバスに乗って帰って、その嫌な思い出が昂じて2年、3年時は七夕祭に見向きもしなかった。9月にある秋祭とかいうイベントにはまだ一度も行ったことがない。



 SFCには、一年の七夕祭までに彼女ができない奴はもう大学生活中に彼女ができることはない、という恐ろしい伝説がある。僕はもうすぐそれを実証しようとしているわけだが、だからどうということでもない。でももし、1年生くらいの時期から彼女がいて、そのままずっと付き合ってたりしたら(ディティールは想像することすらできないが)今頃は心中穏やかだったと思う。もっと色んなものに寛容になれた気がする。


 しかし、七夕祭に行こうと思ったのはどういう心境の変化なのだろうか。もう4年生にもなると、色んなものに対して祈りに近い感情を抱いてしまう。みんな幸せになれればいいね、と思う。花火のための募金も「なんで俺がウェイ達のために金ださなきゃいけないんだよ」と前までは思っていたのだが、今学期はなぜか寄付してしまった。知り合いも知り合いじゃない人も、みんな就活がうまく行ってほしかった。七夕祭当日も、早く雨が止んでほしいと思っていた。


 大学には3時くらいに着いたが、小雨が降っていた。傘をささなければいけないほどではないが、あまり七夕としてぱっとしないことには間違いない。まあ、言っちゃ悪いけど七夕祭自体ぱっとしないイベントだからね。真面目なSFC生はこんなものには参加しない。屋台の売上はサークルの飲み代に消えるし、基本的に身内の慣れ合いだ。ぶらぶら歩いていると知り合いによく会った。久しぶりに話した奴も多くて、みんな大企業に受かっててわろた。今年の就職状況はなかなか良かったのかもしれない。なんかさらに鬱々となった。僕も何かしらのチャンスを掴んだと思っていいはずなんだけど、いかんせん輪郭がはっきりしない。


 いくつか展示に行ったりチアガールを見たりライブを聴いたりした。細々と雨が振り続けて、ずっともやもやしていた。一人でぶらぶらしていると「うわぁ」って思われるかもしれないので、あらかじめLINEで暇そうなゼミの後輩を呼び出しておいた。後輩のTくんは極悪非道な奴だったのですれ違う浴衣の女の子を100点満点で採点し合って遊んだ。彼氏連れの女の子に対して僕が露骨に点数を低くつけるとTくんは手を叩いて喜んだ。

 そこに風情のようなものがあったのか。あるはずがない。笹の葉にぶら下がる短冊の一つを見ると「ピカチュウといっしょにたびをしたい」と幼稚園児の字で書いてあった。 (╭☞•́⍛•̀)╭☞それな





 7時半から花火が始まった。そのころにはもう雨はおさまって、空もちょうど暗くなっていた。ちょっと驚いたけど、花火は文句なしに良かった。七夕祭実行委員会と花火師会グッジョブ。火花が高く遠くにあるようで、音は近かった。こじんまりとはしていたが、音の振動一つ一つが胸に響くような花火だった。浴衣を着た女の子が隣にいたなら…というようなことでもなかった。「たーまやー!」と近くで叫ぶTくんはうざかった。

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 花火が終わると人が帰り始めた。係の学生達は出し物の片付けを始めた。祭りの後の静けさは何かがはっきりするように思えたけど、それも気のせいだった。そう言えば、某スポーツサークルの友人は七夕祭後に青姦してるカップルを見つけるためにキャンパスを探しまわるらしい。偶然見つけてしまったふりをして「あっ!!すいませんっ!!」と元気な声で叫ぶことを夢見ているのだ。やれやれ。



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 バスで帰るのはうんざりだったから、歩いて帰ることにした。1時間弱歩けば着く駅までの道は、工場とパチンコ屋が並んでいて、途中に大きなショッピングモールがある。浴衣を着た女の子達もバスを諦めて道を歩いていて、その一人の白い浴衣が電灯の鈍い光に映えた。でも彼女たちは僕にも聞き取れるほど大きな声でえげつない会話をしていた。

 駅まで歩くとなぜかすごく疲れた。大学の最寄り駅は飲食店と居酒屋ばかりで、大きな書店の一つもない。僕は本物にはなれないのだろうな、と思った。織姫と彦星が再開するみたいなわかりやすいものはないのだ。雨はすっかりあがっていて、空にはほんの少しだけ星が見えた。




 そういえば、なんで七夕って短冊に願いを書くんだろう?



 最近流行りのTwitterをはりつけるやつをやってみた。





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