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しっきーのブログ

ひろいこころで\(^o^)/

【ピクミン】という最高の箱庭ゲーム

 初代ピクミンは2001年に発売された。僕はゲームキューブの購入と同時に「ピクミン」のソフトを手にとった。「ルイージマンション」は友人から借りる目処がついていたので、任天堂の新作ソフトで気になっていたピクミンを買うことにしたのだ。


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 やっているうちに、ものすごい衝撃を受けた。ゲームで、その仕組み、システムの部分に感動したのはこの作品が初めてだった。

 クリア自体は2週間ほどでしてしまった。それでも、何度も遊びたくなった。もともとは「スマブラDX」に備えて買ったゲームなのに、友達と遊ぶとき以外はずっと一人でピクミンをしていた。飽きずに、できるだけ短い日数でクリアしようとした。チャレンジモードもやりこんだ。



 引っこ抜かれて あなただけについて行く

 今日も運ぶ、闘う、増える、そして食べられる


 当時は、ピクミンのテーマソング「愛の歌」が流行していた。ピクミンというゲームに「愛」という言葉がついてくるのも、ちょっとわかるようなわからないような……。


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 ピクミンはAIアクションなどと呼ばれているらしい。ピクミンという独自のAIを持った生物を指揮しながら、散らばった宇宙船のパーツを集める。捕食者である惑星の生物と戦い、その死骸を養分にして味方のピクミンを増やしていく。ゲームには時間制限があり、30日以内に必要なパーツを集めなければいけない。巨大な生物にピクミンが食べられていく様は残酷だし、時間に急かされるのが嫌いなプレイヤーもいるだろう。初代ピクミンは、任天堂にしてはかなりシビアなゲームだと言える。続編の「ピクミン2」では、日数制限がなくなり、さらにじっくり遊べる「洞窟」というシステムができた。これはこれでいいのだが、初代の魅力を殺してしまう部分もあった。WiiUのハードで出た「ピクミン3」では原点回帰して、独特のシビアな部分が戻ってきた。ただ、初代よりは優しくなり、上級者は短時間で、初心者でも確実にクリアできるように幅が調整されている。どれもいい作品なんだけど、僕は初代の「ピクミン」が一番好きだ。コミカルな可愛らしさと生々しい残酷さの絶妙な感じがいい。


 ピクミンという生物の発想が冴えてる。蟻が元になっているのかはわからないが、集団で敵の死骸を運ぶところなんかはすごく似ている。そういう残酷さが一つのモチーフではあるのだろう。半分植物で半分動物というのもいい。ピクミンのユニークな見た目は、カリカチュアといったものではなく、抽象化した部分そのものからキャラクターが生まれてくる。宮本茂、すごすぎるだろ……。


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 ピクミンそれぞれが意志を持っているかのようなAIは、64では実現できなかった。GCのハードの性能に沿って、新しいゲームシステムを組み上げていった。ピクミンをつくったメインメンバーは6〜7人、追い込み時でも30人弱だったらしい

 ひょっとしたら、こういうゲームをさらっとつくってしまったときこそが、任天堂の全盛期だったのではないか?と思ってしまうほど、ピクミンは優れたゲームだと思う。

 アクションとシミュレーション、ストラテジーとタイムアタックの要素がそれぞれ混ざり合いながら、一つのシステムになっている。地面から引っこ抜くことで仲間になり、敵に投げるとへばりついて攻撃し、仲間と強力して物を運ぶという、生物としてのピクミンの表現は平凡な感覚から飛び抜けて狂気を帯びてさえいる。それなのにゲームをプレイすると違和感を感じない。シビアでありながらなごやかなあの世界観も、並大抵のものではない。おそらくは地球が舞台のリアルな背景の中に、鮮やかな色のピクミンや不思議な生物たちが何の違和感なく存在している。宇宙船のパーツや、オニヨンという空を飛行する母体や、ペレットという「1」とか「5」みたいな数字が書かれた原色の円盤までもが世界観の中に溶け込んでいる。しかもそれらの要素が、それぞれのゲームシステムとうまく絡み合っている。ピクミンたちの操作はインタラクティブで、戦略性は奥深く、世界観は苛酷さと長閑さの合間を揺れ動いている。ゲームとしての技術と発想と表現のもっとも高い水準を体現している、と僕は思う。ゲーム史に深く刻まれるべき名作だ。


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 箱庭ゲームという言葉がある。もともとは狭い箱庭で植物を育てるようなシミュレーションゲームをさす言葉だが、一人用のコンシューマーゲームという意味で使われうるようになった。いい箱庭ゲーとしてまっ先に思い浮かぶのが、このピクミンというゲームだ。反復と時間軸を組み込む手法を使っている点では、「ムジュラの仮面」の系譜にあると言えるかもしれない。一つの時間と空間に、これほどたくさんの要素を詰め込んだゲームは他にない。練り上げられ、手の尽くされたゲームの中で、ピクミンの世界が多重に重なり合い、濃さを増していく。思考と気づきと挑戦と経験が繰り返され、少しずつ自分が成長していくのを感じることができる。

 僕が友達とわいわい対戦や競争するようなゲームよりも一人用の箱庭ゲーが好きなのは、根暗な性格というだけではなく、ピクミンみたいなゲームがこの世に存在するからだと思う。いや、ほんとに。



 ところで、ピクミンは「2」、「3」と、プレイヤーとの対戦プレイが充実してきている。ビンゴバトルの力の入れようなんてすごいらしい。最高の箱庭ゲームでありながら、対戦もめちゃくちゃ面白いという、それはそれで素晴らしいことだ。だから、ピクミン好きなのに対戦する相手がいないなんて、人生損しているのかもしれない……。


誰か一緒にピクミンしてくれ(^ω^)



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